かれこれ4年間(心地よく)住んでいる賃貸の一軒家 in Japan、実は2020年コロナ禍に、海外からオンラインで内見して決めました。
オンライン内見はその時が初めてでしたが、正直、特にデメリットは感じませんでした。私たちにとっては断然メリットの方が大きかったです。
ネット検索すると、オンライン内見のデメリットとしてよく挙げられていることがいくつかあります。それらを『回避できないデメリット』として捉えると、せっかくの新しい便利な内見方法が、難しく敷居の高いものに感じられてしまう。。それはとてももったいない!と思うのです。
この記事では、
・オンライン内見の考え得るデメリットや不安
・それを避ける方法
・オンライン内見をあまりオススメできない人
・オンライン内見をぜひ試してほしい人
を、国内外含め引越し7回・今回のオンライン内見を含め山ほどの内見を経験した私の目線から、紹介します。
オンライン内見はそんなに怖くないよ〜ということが、伝わるといいなと思います★
目次
⭐️オンライン内見のデメリットと回避方法
通信がうまく行かない可能性がある
通信障害への対策を確認しよう
オンライン内見の場合、地域によっては、Wi-Fiがないと電波の調子が悪くなり、途中で通信が途切れることがあるかもしれません。
通信が途絶えると、その間コミュニケーションがとれなくなり、内見が中断してしまう。。
でも不動産屋さんは、内見のために各物件へと出向きます。
ある程度の通信状態は確保しているはずです。電波が届かないような場所へ行くことがある不動産屋さんは、対策なしだと普通の通信もできないですよね。
ましてやオンライン内見を進んでオファーしている不動産屋さんは当然、良い通信状態にする対策をされているはず。内見中多少は、声が聞きずらい、映像が固まった、ということはあり得ますが、最初から最後まで通信できない。。という心配はないでしょう。
どうしても心配な場合は不動産屋さんに、正直に「内見途中で通信が途絶えないか心配です。通信が途絶えないよう対策はされていますか?(モバイルWi-Fiの携帯など)」と前もって聞いてみるといいでしょう。
「対策していない」と言われて、通信が途絶えるのがどうしても心配なら、オンライン内見はやめるという選択肢もありますが、まだ一度もオンライン内見したことがないという人は、一度くらいは試しにやってみるとどんな感じかわかりますよ。
でもその直後に「すみません、今声が聞こえなかったので、もう一度教えていただけますか?」と伝え、電波のちゃんと届くところで話の内容は聞けたので、問題なかったです。
内見中ずっと電波が届かないと話になりませんが、そのようなことがないようにするのは、不動産屋さんの仕事。自分側のWi-Fi状態を安定したものにしておくのは自分の仕事。
通信アプリの操作や設定を確認しよう
現地内見だと必要ありませんが、オンライン内見では、通信アプリが必要です。
LINEやZoomなどの通信アプリは、内見前にちゃんと使えるか、試しておきましょう。
前もって試しておけば、内見時間になって、
- 音声が出ない!
- カメラが作動しない!(映像が見れない!)
などのトラブルが発生し冷や汗をかく心配がなくなります。
ただでさえ短い内見時間。。。
大事な時間をそのようなトラブルで削ってしまうのは、もったいないです。
ビデオ通話をしたことがない人は、これを機会にぜひ覚えましょう!
物件を直接感じることはできない
現場にいる人の目線とカメラを合わせてもらおう
オンライン内見の場合は、その場にいないので、どんなに頑張っても?直接感じることは無理です。
でも今の時代、遠く離れている人とでも、ビデオ通話しているだけで、すぐ近くにいる感覚になれますよね。それと同じで、ビデオ通話だけでも、意外と家の中や周りの様子もよくわかりますよ。
ただ、映し方によるところもあるので、内見してくれる不動産屋さんの協力が必要です。
より現場にいるように感じられるよう、不動産屋さんに「実際に家にいる目線」で映像を映してもらいましょう。
「実際に家にいる目線」で映像を映してもらう、とはつまり、実際に物件にいる不動産屋さんの目線とカメラを合わせ、
外から玄関に入るところ
廊下を歩くところ
階段を登るところ
窓を開ける時の様子
窓から見た外の様子
外から家を見上げた様子
などを映してもらうということです。
うちはこれで十分、家の内外の様子が伝わってきました。
特に見たい箇所は、カメラを近づけてもらえばOK。
逆に、物件を肌で感じて決めれば失敗はしないでしょうか??答えはノーです!
現地内見しても、
- 物件についての情報をしっかり読んでおかなかった!(いくつもの物件があると、全部隅々までチェックするのは面倒な作業です)
- チェックポイントをまとめておかなかった!
- 自分にとって大事なポイントを知らなかった!
など、十分に準備ができていなければ、いくら現地で内見したとしても、後々失敗した!と思う可能性は高いです。
物件に行って直接感じないと困ること?
霊がいるとかいないとか、がわかる人は、直接その場に行って感じないと困るのではないかな?と想像します。物件で直接感じないと困ることは、それ以外に思いつきません。。
内見当日に直接感じられることがたくさんあればいいのですが、実際それは難しいのです。
内見だけでわかることは少ないと覚悟しよう【オンラインも現地も同じ】
物件に直接行ってみないとわからないことの例として、よく、匂い・騒音・ゴミ捨て状況などがあげられていますが、実際のところ、それらは住んでみないとわからないことです。
内見はたいてい、とある1日のたったの20〜30分。
その間にわかることは残念ながら多くないのです。
内見ではわからないこと【住んでみないとわからないこと】
失敗しないために重要なのは、 『通信だけで内見するか、実際に行って見るか』 ではなく、 『内見のために自分がどれだけ準備できるか?』と『誠実な不動産屋さんの選び方』を知っておくことです!
内見で失敗したくないならやっておくべき準備
周辺環境の確認ができない
現地内見なら、確かに(やろうと思えば)内見ついでに周辺を散策することもできるでしょう。ですがそのためには、体力と時間が必要です。
ぶっちゃけ、実際の引越し&新しい家探しをする時は、そのような体力はあまり残っていないし、時間もできるだけ節約したい状況に陥っています。
気に入った物件は何件かまとめて内見してしまいたいので、一日にいくつも内見の予約を入れます。1件ごとに周辺までゆっくりチェックしている時間も余力も、ないことが多いです。
現地内見でも、不動産屋さんが周辺環境まで案内してくれることはないですね。
お願いすればやってくれる親切な不動産屋さんもいるかもしれませんが、内見時間を削らずに周辺も案内してくれる。。とは正直考えづらい。。
もし住んだらよく使うことになる道だけなど、ピンポイントでお願いしておけば、もしかすると内見前に確認してくれる不動産屋さんもいらっしゃるかもしれません。
周辺環境は、Googleマップのストリートビューでほとんど確認可能です。
Googleマップで物件周辺をチェックすれば、体力も時間もそれほど消耗せず、じっくりアチコチ見れます。しかも上空から物件周辺の様子を見ることもできます。使わない手はありません!
もし騙されたら嫌だなという不安
受け身より積極的に内見しよう
テキトーに誤魔化されたり、、もし騙されたりしたら嫌だな。。
と不安になる人もいるかもしれませんね。
現地内見なら自分がそこにいるので、隅々までチェックできる。。気がしますか?
実際はそうとは限らないのです!
「セルフ内見」というスタイルだと、不動産屋さんなしで自分だけで物件を見学することが可能らしいですね。不動産屋さんなしで内見できたら、確かに遠慮なく隅々までチェックすることができそうです。(物件についての説明を聞くことが全くできないのが、個人的にはセルフ内見の大きなデメリットですねぇ。)
オンラインでする内見でも現地内見でも、不動産屋さんに案内してもらいますよね。
内見に慣れないうちは、緊張したり、不動産屋さんに気を遣ってしまい、本当はもっと細かいところまで見たくても、つい遠慮して聞けないまま終わってしまうことがよくあります。
現地内見に挑むとき、不動産屋さんに案内してもらう姿勢で行きがちです。そうなるとつい受け身になり、聞くことに集中してしまう。その結果、見たい箇所を見たいと言う・聞きたいことを質問するタイミングを逃してしまうことになるのです。
オンライン内見だと、逆に自然と、現地にいない分「しっかり見せてもらわなきゃ!」という積極的な姿勢になりました。
オンライン内見でも現地内見でも、自主的にしっかり見よう!という姿勢で挑みましょう。そのためには前準備することがとても重要です。質問したいこと・確認したいことを考え、まとめ、リスト化、内見時はそのチェックリストを元に行動する。これをしておくだけで、不動産屋さんのペースに流され見そびれる・聞きそびれる・騙される確率は確実に激減します。
自分と相性のいい不動産屋さんを選ぼう
もし相手が自分と相性の合わない不動産屋さんな場合は、余計に緊張しますし、イマイチ信用できない感がぬぐえません。
- 自分がそれほど緊張せずに話せること
- この不動産屋さんの言うことは信頼できると感じられること
この2つは、満足のいく内見をするために必要な条件と言っても過言ではないです。
これらの条件を満たすためには、自分と相性の良い不動産屋さんを選ぶことが、とても重要だと私は思います。
そう思う人もいるかもしれませんね。
でも私はいい物件だと思っても、取り扱っている不動産会社さんを信頼できないと思ったら、その物件は選びません。案内してくれる人を「信頼できそうだ」と感じられないと、その物件への興味も薄れてしまうんですよね。内見して決めたら、契約や鍵の受け渡しなど、入居手続きが終わるまでお付き合いしなきゃなりません。場合によっては、住んでいて何かあった場合の窓口がその不動産屋さんの場合もあります。手続きの間ずっと、もしくは困った時毎回、「なんかこの人嫌だな。。信頼できるのかな。。」と心のどこかで感じていたら、気持ち悪くないですか?
自分の気持ちに素直になり、心地悪い状況はできる限り避ける、これが私流『満足のいく内見をする方法』です(笑)。
気に入った物件をオンラインで内見できるとは限らない
2020年はコロナ禍でしたが、まだまだオンライン内見してくれる不動産屋さんは少なかったです。2024年現在、不動産総合サイトを見てみると、かなり増えていて驚きました。 とはいえ、オンライン内見をしたことがまだない、ニーズもなければ(お客さんからオンライン内見したいと言われないうちは)現行の現地内見で済ませたい…(新しいことには手を出したくない・失敗したくない)、そう思っている不動産屋さんは多いかもしれません。
コロナ禍が過ぎても家で仕事をする人がいるように、オンライン内見はこれから増えていくと予想されています。内見のために飛行機や新幹線に乗って移動するのは、正直お金も時間も体力もかかります。家にいながら内見して決めてしまえれば、こんないいことはありません。
なので、「オンライン内見承ります」などと記載がなくても、「オンライン内見、してもらえませんか?」とダメもとで聞いてみることをお勧めします。顧客思いでやる気のある不動産屋さんなら、きっと顧客のニーズに応えてくれるはず。
うちはダメもとで聞いてやってもらいました!
別記事:オンライン内見やってみた【体験記と失敗しないポイントまとめ】
⭐️SNSで集めたデメリット情報と回避方法案
カーテンのサイズが合わなかった(不動産屋さんと通じ合えなかった)
不動産屋さんとのコミュニケーションがうまくとれなかったようですね。
カーテンの長さと窓のフィット感を確認するのは、正直難しいと思います。
なぜかというと、実際に使うカーテンフック(アジャスター)をカーテンにつけ、カーテンレールにつけてみないと、ピッタリな長さは、ハッキリわからないからです。
どうしてもハッキリ知りたい場合は、以下の方法を試してみてください。
- 上の画像のように、カーテンフック(アジャスター)をつけるカーテン部分の写真を撮り、不動産屋さんに送っておく。言葉だけよりも通じやすくなるかもしれません。
- 上の画像のようなカーテンレールにつける部分の写真と、カーテンの幅と長さを前もって不動産屋さんに伝えておく。現地で測ってもらえば、サイズ感がわかるかもしれません。
酔った
instagramで見つけたオンライン内見レポを見てみてください。(とてもわかりやすいレポートです!)
こちらのokay_daysさん、なんと動画の手ブレで酔ってしまい、その後1週間寝込んでしまったそうです。。
乗り物だけでなく、ブランコでも酔う体質だそうです。
私は車酔いしないので、正直とても驚きました。
以下、どうやったら手ブレ酔いを回避できそうか?考えてみました。
- 眠くならない酔い止めを飲んでみる。
- 内見前に「酔う可能性があるので、難しいかもしれませんが、なるべくブレないようにお願いします!」また「目線とカメラの位置を合わせる感じで映してみてもらえますか?」とお願いする。
試した方がいたら、ぜひコメントで感想を教えてください!
⭐️デメリットとその攻略法から考えた【オンライン内見が合う人・合わない人】
オンライン内見が合わない人
- 物件に行って現地で見て感じないと困ることがある人
- 車酔いする人で、薬を飲んでも効かない、もしくは飲めない人
物件に行って現地で見て感じないと困ることがある人
霊感が強く、出るかどうか、その場で感じないと確かめられないという人は、現地内見の方が良さそうですね。
車酔いするが、薬を飲んでも効かないもしくは飲めない人
オンライン内見をした後寝込んでしまったという人もいました。もし『手ブレ酔い』にも酔い止めが効けば良いのですが、酔い止めは飲めない・もともと効かないという人は、本命でない物件でオンライン内見を試してみるのがいいかもしれません。
オンライン内見が合う人
内見のための現地へ行く時間・費用・体力を節約したい人
オンライン内見だと引越しが本当〜に楽です。今住んでいる家の居間から、物件を内見できてしまうのですからね!
小さいお子さんがいるご家族
わたしたちも娘がまだ1歳にならないうちに海外から日本へ引っ越したことがあります。彼女が小学生になってからも引っ越しましたが、子どもがまだ小さい時の引越しは、ある程度大きくなってからの引越しに比べ、何百倍も大変です!可能な限り引越しは楽に済ませたくないですか?使えるもの(オンライン内見)は使って、頑張って乗り切ってください!
ティーンエイジャーがいるご家族
ティーンエイジャーとは、何につけても文句を言いたくなるお年頃です。でも、自分で決めたことに対しては、文句を言わない傾向にあります。『親が勝手に決めた家』だと後々文句ダラダラになる可能性が大きいですが、(オンライン内見で)一緒に見て決めたのなら、ブーブー言わないでしょう。家族に平穏が訪れます。
離れた場所にいる人と一緒に内見したい人
大学生とその親御さん・単身赴任されているご主人とご家族・これから一緒に住むことを考えている人同士など。みんなで日程を合わせ現地内見の予約を入れる…というのはなかなか大変です。予定を合わせるだけでかなりエネルギーを消費するでしょう。でもオンライン内見なら、通信アプリを使えるという条件はありますが、それさえクリアできれば、誰がどこにいても一緒に内見ができます。
オンライン内見は本当すごい!とても便利です!
⭐️失敗しないか、まだ不安な人へ
内見で全てを知るのはミッションインポッシブル
という人もいるかもしれませんね。
でも、オンラインでも現地でも、内見できる時間はたった20〜30分。物件やその周辺環境の全て知ることは無理です。それは覚悟するしかないです!
住んでみたら、「このポイントはあまり心地よくないな。。」と感じることはあるでしょう。たぶん、必ずあるでしょう。私は7回引越し、その都度新しい住まいを探してきましたが、100%理想通り文句なしの物件には出会ったことがありません。いつも多少は「あぁここはこうだったら、もっと良かったのになぁ」と思うことがあります。
でも「自分や家族にとって大切なポイント」を満たす物件なら、意外と出会えます。それを満たしている物件なら、他の「ちょっとマイナスなポイント」は受け入れられるものです。
「自分や家族にとって大切なポイント」を満たす物件に出会うコツは、内見前に前準備をしっかりしておくことです。
私の失敗(入居したのに半年後にまた引っ越した)【原因は焦り&準備不足】
色々経験を積んだおかげで、ある程度理想の物件に出会え、「ちょっとマイナスなポイント」も受け入れられるようになったのかもしれません。引越しに慣れないうちは、失敗したこともありましたから。。
実は、住み始めたのにやっぱり納得いかなくて、入居した半年後にまた引っ越したことがあります。。
後からわかりましたが、原因は、
- あまりよく考えず、とにかく早く決めたかったこと
- 早く決めることを優先させ、前準備を怠ったこと
でした。
私がこの失敗から学んだことは、
- 物件についてはよく調べ、自分に合っているかよく考えて選ぶ(『とにかく早く引っ越す』ことが最優先な時以外)
- 『何が自分や家族にとって絶対大事か?』だけでも考えて決めておくと、他は諦めがつきやすい
ということです。
『末長く心地よく住む家を見つけたい』のであれば、焦らず前準備をしておきましょう。そうすれば、きっと私のような失敗はしないでしょう!
⭐️まとめ
2020年ではまだ少なかった「オンライン内見」。4年経った今2024年は、対応している不動産屋さんが確実に増えています。オンライン内見だと時間もエネルギーも節約できるので、引越しがだいぶ楽になります。ぜひ一度、トライしてみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました❗️